内視鏡的切開剥離ビデオ
2012年10月16日
(映像提供:佐野寧理事長・院長/Dr. Yasushi Sano)
【症 例】61歳、男性
【主 訴】便鮮血陽性
【治療経過】
直腸の大きさ65mm大のIs様病変。結節や陥凹面は認められず、早期癌と診断した。安全に正確な病理確定診断を得る目的でB-Knife™によるESDを施行。まず、太い血管をバイポーラー止血鉗子で潰しながら、周囲を B-Knife™にてmarginateした。病変を重力と対側に位置し、フードで剥離部分にcounter tractionをかけながら、切開。開始後55分で一割切除を完了した。
病理組織診断: 0-Is, 65mm, well differentiated adenocarcinoma in tubulovillous adenoma, depth:sm1(1000μm), ly0, v0, surgical stump(-)。
以上より根治切除と判断した。6ヶ月の内視鏡では再発を認めていない。