診療科・センター

消化器外科

当科の概要

日本消化器内視鏡学会専門医指導施設(第20080064号)及び日本消化管学会胃腸科指導施設(第13400136号)である佐野病院では、あらゆる消化器疾患に対し、内科・外科の垣根を越えた消化器専門医がチームで診療を行っています。

外来診療はもちろん、「手術室」と「外来化学療法治療室」を備え、最先端の高度な消化器がん治療、さらには化学療法までを一貫して行っています。

検査・手術を経て、抗がん剤治療とも丁寧な説明を行い、患者様にしっかりと治療方針をご理解いただき、充分に納得していただいた上で治療をさせていただくことを第一と考え、社会復帰に向けてスピーディーにサポートしていくことを心がけています。

小髙先生

診療体制

診療科目
消化器外科 小髙 小髙 生本
辻(第2・4)

※完全予約制

対象となる主な疾患・症状

大腸がん

早期大腸がんに対する内視鏡的粘膜切除術や早期・進行大腸がんに対する腹腔鏡下大腸切除術、肛門に近い直腸・肛門管がんに対しては、永久人工肛門を回避する括約筋部分温存直腸切除術などの最新治療を積極的に取り入れています。また、大腸がん肝転移に対しても、積極的に肝切除を行っています。

手術療法に加え、術後補助や切除不能・再発大腸がんに対しては、科学的根拠に基づいた化学療法を行っています。

体に優しい腹腔鏡手術

胃がん

早期胃がんに対する内視鏡的粘膜切除術や腹腔鏡補助下胃切除術、進行がんに対する手術療法などを行っています。

また、術後補助や切除不能・再発胃がんに対しては科学的根拠に基づいた化学療法を行っています。

痔などの肛門疾患

単孔式腹腔鏡下手術「SILS(シルズ)」をご存知ですか?

当院では”単孔式腹腔鏡下手術「SILS」”を導入しています。

「SILS」とは、S ingle(ひとつの)、I ncision(孔)、L aparoscopic(腹腔鏡下)、S urgery(手術)のそれぞれの頭文字を取った略語で、“シルズ”と読みます

従来の腹腔鏡下による手術では、腹腔鏡(ビデオカメラ)や鉗子等の手術器具を体内に挿入する際、腹部に4~5か所の孔(あな)を開けて(写真1)行いますが、「SILS」による手術では、臍(へそ)部分に2~3cm程度の孔を1か所だけ開けて(写真2)行うという、最近本邦でも行われるようになってきました最新の術式です。

「SILS」は、術後の傷跡が極めて目立ちにくく、整容上のメリットは通常の腹腔鏡下による手術より大変優れていますが、 制限された狭い範囲で手術を行うことから、非常に高度な技術と熟練した手術手技が要求されます。

この手術をより安全に行うためには、腹腔鏡下手術領域で一定の修練を積み、更に手術操作に習熟することが求められます。兵庫県下は勿論、全国においても限られた一部の病院でしか施術されていません。当院では、患者様の苦痛を少しでも軽減できるよう、また内視鏡外科分野のひとつの選択肢として、 2009年10月に導入以来、現在まで839例の症例数を誇ります。

SILS

 

 肛門括約筋温存術

直腸がんが肛門付近にできると、がんのある直腸とともに肛門・皮膚・筋肉などをすべて切除して、腸管をお腹の表面に直接出して排泄口とする「人工肛門」を作る必要がありました。これに対して肛門温存手術は、肛門付近にできたがんであっても、比較的早い時期のものであれば肛門括約筋(肛門を締める筋肉)を部分的に切除したうえで腸と縫合し、肛門から排便する機能を温存する技術です。ただし、肛門温存手術は、高い技術と実績が必要であり、全国的に見ても肛門温存手術をこれだけ多く行っている病院はごくわずかです。詳しくは、当院消化器センター外来までお尋ね下さい。

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がん治療の専門病院を目指して・・・

遠方まで通院して、抗がん剤治療を受けておられる方は、不便さを感じていませんか?実は、あなたの身近にがん治療の専門医師がいることをご存知ですか。
がん治療において、抗がん剤による化学療法の果たす役割は、年々大きくなっています。

また、昨今の医療技術の進展により、一部の化学療法においては、通院しながら、安全で副作用を少なくして実施できることが可能となってきています。
当院では、「患者様に安全でより快適な化学療法」を受けていただくために、外来化学療法室を設けておりますので、安心して抗がん剤治療を受けていただくことができます。

【外来化学療法室の施設概要】

  • 消化器センター化学療法室

    化学療法室

  • 消化器センター化学療法室治療ベッド

    化学療法室治療ベッド

●面積:80㎡
●設備:リクライニングシート10席、診察室、調剤室、トイレ

シートは1台ずつカーテンで仕切られていますので、安心して治療を受けていただけます。また、一部のベッドでは、テレビの試聴が可能です。

【より安全な治療を行うためのシステム】

抗がん剤の対象疾患、種類、基準投与量、用法などの全ての治療において、科学的根拠に基づき、委員会で審査と評価された後、プロトコルとして登録を行い、化学療法の標準化を進め、安全性の向上を図ります。

【専門スタッフによる充実したケア】

専任の医師(元国立がんセンター東病院及び中央病院)と、薬剤師、看護師が患者様の治療、調剤、看護を担当させて頂きます。

 

 

 

 

 

 

ドクター紹介

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